手抜きの後悔
中学三年生の時のこと
中学最後の運動会で俺は徒競走で手を抜いた
六人の中俺はがんばれば三位に入れるところだった
三位に入れればがんばって走る そんなそれだったら走ってやるという気持ちで走った
途中がんばって走ったがどうにも俺は三位になれそうにないと判断した
俺はゴール前で一番ビリのやつを待って同時にゴールした
結果ビリになった
必死にがんばって負けることがなんともブサイクに思ったのだ
クラスの人間は、自分のクラスメートが走るたびに、名前を呼んで応援していたのだが、俺が急に速度を落としたことにドン白けのムードだったらしい
先生にも、なんで速度落としてビリになったのだといわれた
当時の俺はかっこいいと思ってやったのだが、大人になった今でも思い出す
がんばってブタ面してみんなに笑われても後悔しないだろう
いや俺にしてもいつもビリだったが、今となっては思い出すことさえできない
しかし・・・手をぬいたあの徒競走だけは今でも悔やんでいる
絶対手を抜いてはいけないよなー
今後の人生手を抜かないようにしようと思う