切手のないラブレター コラム

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デュラララチャット「喧嘩厨について」

デュラララチャットの連載

今日は「喧嘩厨」について

 

何が面白いのか一切わからないのだが、チャットで言い争いを好むものたちを指す種族のこと。喧嘩厨の口癖としては

しね! 底辺! お前童貞だろ? タイプが遅い ガイジ(身体及び知的障害) 日本語でok

などがある。

とにかくなんとしてでも喧嘩の方向にもっていくので、実は一番興味深いものがあった。まず相当の悩みの持ち主であることは間違いない。この人達のやりとりを俺は「コンプレイヤー」と呼んでいる。コンプレック(悩み)コンプレイン(苦情、不平、不満)・・・高等動物の議論というより要するに畜生がイライラしているだけなのである。

喧嘩厨は出会い厨のことを嫌っているが、現実では相手にされていないという意味では全く同じ種族であるといってよい。


 喧嘩厨が吐くセリフには「自己紹介」「自己説教」「自己未来像」がたっぷりふくまれていて、見てる分には出会い厨が女を口説いているよりも数段面白い。

上に挙げたように、死ねやガイジは気分のいいものではないが、「お前童貞だろ?」や「タイプが遅い」というのは可笑しくて仕方ない。

喧嘩にシモの経験の有無がどう関係するのだろうか?下世話な表現をさせてもらえば、ヤクザがメチャクチャ暴れていたとして、そのヤクザが「童貞」だったとしたら怖くないのであろうか・・・

「おい タイプが遅いぞ」

これも噴飯ものだ。普段PCを仕事で使っている人であれば早いのは当然だし、もしチャットで鍛えたというのであれば、自ら暇人であることを証明しているようなものだ。

そもそも人はいつもやってる仕事や趣味といった、長けた部分を自慢するというのはかなり恥ずかしいことだ。よしんばチャットでのケンカで「タイプの速さ云々」は重要だというのなら、それは指先の競争である。ピアニストが一番強いという理屈になる。

チャットでの喧嘩であれば速い人というのは同じことばかり繰り返し言っている。

知識をひけらかすにしても横文字並べて速いだけで、意味不明なのであるがそれでも得意なのである。喧嘩のパンチ同様に速く多くより、破壊力が大事なのである。

「日本語でok

これは意味不明なことを言った相手にいうセリフなのだが、意味不明同士が使うせいか生理的にイライラしてくる言葉だ。ネットでは流行り言葉のようで頻繁に目にする。喧嘩厨にはたまには知識のある奴はいても、コピペのような「知ってる」のではなく「識ってる」の知識なので、流行り言葉を乱打同して表現に全く個性がない。タイプの早いということにしても、何も考えてないから速いだけなのだ。


 喧嘩厨が普段ケンカなどできない人間なのは容易に想像つく。電話番号晒したらかけてやるよ! と言っておきながら、かけてきた奴はいないし、デュラララチャットを始めたころにはいなかった卑怯な喧嘩厨が大多数をしめている。


 しかし様々な個個の背景があると思うとやっぱり一番目が話せない人種であるといっていい。下手なアイドルの私生活よりよっぽど興味がある。それでも出会い厨にも共通点があるように、喧嘩厨にも共通点があったのだ。しかもそれを指摘すると相当イタイようである。


 「お前田舎者だろ?


 喧嘩厨の90(100%といいたいが、限りなく100%に近い90)が田舎者なのだ。

これは田舎には娯楽が少ないが一つ、もう一つに自分の住んでる村の人間は絶対にやっていないだろう、という安堵感から凶暴になれるのだと思う。

ドナルド・キーンという日本研究家の言葉の通りなんだな、と改めて思ってしまった。

「日本人ほど田舎の嫌いな民族はいない」


 どんなに踏ん張って汗だくだくで、意味不明な言葉を乱打してる奴にも


 「お前田舎者だろ?


 というと果して黙ってしまうか、必死に話しをそらしていく。

銘記せよ。チャットで理不尽に絡んできた相手には

「お前田舎者だろ?

といえばたいてい話しは済む。田舎者は決して住んでる場所だけは言わないものだ。断言するが「貧乏人だろ?」や「家族の悪口」よりもはるかに傷つくようだ。

まあでもたいていの喧嘩は爆笑こそしないものの、失笑くらいはさせてくれるので、クソみたいなお笑い番組よりはるかにイカす。田舎者と言って果して黙ってしまうのは、中央集権国家だからであるのは間違いない。なんせ東京の隣の山梨どころか、「23区外」でも田舎者と言われればそれまでである。

俺は横浜市なのだが、田舎者を煽るのに「マシな場所」という程度で都会人を誇っていたりはしない。むしろ都会のすれっからしには虫唾が走る。

 

初めてSNSをやった時は、地方の人と話しが出来るってことが一番すばらしいと思っていたのだが、喧嘩厨に出会うと地方人の意地の悪さに辟易してしまう。もちろん素朴な地方人も沢山いるので、チャットを楽しむには、そういう人と話すのがよい。

 

俺は田舎者を決して軽蔑してはいない。むしろその地方のことを現地の人の言葉で、伝わってくるチャットというのは素晴らしいツールだと思っている。

俺はたち食いそばが大好きであるが、「コロッケそば」というのは東京ではおなじみである。しかし、最近になってコロッケそばのルーツはどうやら大阪らしいとわかってきた。ある雑誌にも書いてあったが、大阪人にコロッケそばのことを聞いても、ほとんど知らなかったというが、俺もチャットで関西人に聞いてみたのだが、知ってる人は皆無だった。

 

むかしならこんな情報だって現地にいかなきゃわからなかったものである。今ではインターネットで全国の人と楽しく話せるのだ。ケンカなんかしてる場合ではないと思う。

 

余談だが、チャットで喧嘩に負けない方法は、ストリートとだいたい似てる。先ず自分から喧嘩を売らないことだ。バカほど売ってくるものだ。まして一応知能でのやりあいとなるチャットでのケンカは、バカなんかすぐ片付くのである。頭のいい人(まず礼儀正しいし文章がしっかりしている)には間違っても喧嘩売らない方がいい。(喧嘩厨はバカなので、こういう人から真っ先に喧嘩を売る)

これを守って俺はチャットでの喧嘩は負けたことはないと自負している。いや自負もなにも、バカしか喧嘩を売ってこないのだから負けようがない。

 

次も喧嘩厨の話しだが、素朴な地方の青年との喧嘩の話しや、俺が死んでも許せない奴の話しをするつもりである。